視察報告書
1 会派名及び視察者名
進政会
視察者:蔵屋保、荒神稔、長友潤治、川内賢幸
2 視察先・テーマ及び日時
◎5月2日(月)10:00~12:15
視察先:宮崎市佐土原 工業技術センター等
視察内容:フードオープンラボ視察、焼酎研究施設(実験棟)視察、SPG関連技術説明
6次産業化意見交換会
◎5月2日(月)13:30~14:50
視察先:宮崎市花ヶ島町 社会福祉法人キャンバスの会
障がい福祉サービス事業所「はながしま」、はながしま診療所
視察内容:医療型の障がい者短期入所施設
◎5月2日(月)15:10~16:20
視察先:宮崎市芳士 多機能型児童発達支援事業所「日向の杜」
視察内容:児童発達支援事業、放課後等デイサービス
3 視察の内容
●フードオープンラボ等視察
視察先に選んだ理由は、本市が進めている6次産業化の先進的な施設であり、今後の6次産業化に向けた取り組みへの参考になるものと考え選びました
●障がい福祉サービス事業所「はながしま」、はながしま診療所
視察先に選んだ理由は、社会福祉法人が運営する医療型の短期入所施設は全国初であり、その実態やニーズ等を把握するため視察先に選びました。
●多機能型児童発達支援事業所「日向の杜」
視察先に選んだ理由は、教育現場で増え続ける発達障害等を抱えた児童への支援を行う施設の状況や社会的な理解を深める観点から視察先に選びました。
4 視察の感想
◎工業技術センター
工業技術センターでは、6次産業化を進める上で重要な商品開発のサポートを行っている食品開発センター「フード・オープンラボ」の視察では、商品開発と試験販売に欠かせない試供品の製造を、徹底した衛生管理と充実した器具を利用し行える環境について本格的な6次産業化を目指すために重要で手軽な施設であり、本市の取組を推進していく上でも重要な施設であると感じました。
焼酎研究施設では、県産焼酎の麹菌について説明を受け、特許取得と製品化について学び、派生的に6次産業化製品の開発にもつなげていけることが分かりました
SPG関連技術については、本市に大量にあるシラスを用いた新技術の開発により企業誘致や医療分野における先進的な取り組みにもつながっており取り組み次第では本市の産業開発や企業誘致に結び付けることができるのでは感じました。
6次産業化意見交換では、販路開拓についての相談が多く寄せられている現状等が報告され、製品を開発、製造してからのハードルの高さを改めて実感しました。
しかしながら、県の取組については手厚く親切なサポート体制が構築されており、今後も県と連携しての6次産業化が欠かせないものであると改めて認識しました。
◎障がい福祉サービス事業所「はながしま」、はながしま診療所
障がい福祉サービス事業所「はながしま」では、県内の需要に対して施設の少なさから
その重要性を改めて認識しました。社会福祉法人が行う医療型短期入所施設としては日本初の事業所でもあり、その運営においては苦悩が感じ取れました。福祉型と今回スタートした医療型では、90%以上の方が医療型を利用しておりそのニーズの高さに驚きました。
類似施設が県内にあるが、無料で送迎を行っているのは当事業所のみであり、付添いの看護師や負担を考えると、自治体からの補助を検討してほしいとの要望もありました。家族で施設まで送迎をするよりも、充実した車両、スタッフのもと利用できる環境が新に望まれており、その解決も大きな課題であると感じました。
◎多機能型児童発達支援事業所「日向の杜」
多機能型児童発達支援事業所「日向の杜」では、就学前特に0~3歳までに児童発達支援を利用することの重要性を知ることができた。日向の杜の取組においては保護者が一緒に通園することで、子どもへの接し方や発達に大切な力を育てる過程を施設と保護者がともに歩める環境づくりをしている点が印象的でした。
また、放課後等デイサービスの内容においても、支援教室が設けられない背景から、普通教室でともに学習しないといけない児童の苦悩や、その環境に適応していくための様々取組を見聞きし、発達障害を抱える子どもたちへの接し方、対応等を含め施設の重要性を改めて感じました。
5 視察の成果及び市政への反映等
フード・オープンラボ等や六次産業化意見交換で感じたのは、連携の重要性としっかりとした「産業」に育て上げるための環境の整備の必要性でした。市政への反映としては、これまで以上に連携を密にすることはもちろん、製品開発がすめば終わりではなくいかに継続性のある商業体として昇華させることができるのか、成功事例をいくつもふやし、文字通り「産業」として大成するまでの手厚く親身な体制を今後より一層構築していけるように引き続き取り組んでいきます。
障がい者福祉サービスについては、そのニーズの高さから施設の必要性を感じた。一方で、運営や受け入れ体制などハードルは多く経営体の想いと家族の想いを自治体としてどのような形でサポートしていくのがベストなのか改めて考えさせられた。本市の当該施設利用対象者の方については、日南の施設を利用する方が多く、その送迎も家族で行っていることを考えると、「はながしま」のように無料送迎の必要性とそのサポートについて自治体として踏み込んだ取り組みが求められると感じました。
発達障害の児童に対する取組については、施設の重要性を感じるとともに、その認定や保護者の理解といった別の問題も存在していることに改めて問題を感じた。本市のおいても教育現場における特別支援学級の増加は気になるところであり、理解とサポート体制の充実を図っていく必要があると感じた。特に、「理解」という意味では、正しい知識と接し方、対処を対象保護者のみならず広く理解を促していくことで、誤解や孤立感を払しょくし、自治体として一体的な取り組みができる環境整備に取り組んでいく必要性を感じました。
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